フリーランス翻訳家の欠点?: 米国の入国審査 – page 2

まずは、旅行目的、旅行期間、現在の職業、勤務先名、何を翻訳するのか、どこで翻訳の勉強をしたのか、1日の仕事は通常どんな感じで進むのか、何でそんなに旅行することができるのか、そんなにお金を稼いでるのか、一緒に旅行しているボーイフレンドは米国市民か、ボーイフレンドの名前と職業、どこで知り合ったのか、何年前に知り合ったのかといったよくある質問を事務的に淡々と聞かれた。

サクサクっと終わって、やっと荷物を取りにいける、と思いきや、「パスポートの確認をするので別室に行きます」、と言われ別のオフィサーがたくさんいるところへ連れていかれた。

パスポートの確認というよりは、3人の男性オフィサーによる『取り調べ』みたいな感じだった。最終的にはビジネスライクな言葉遣いの対応だったものの、最初の1分くらいは、かなり嫌味的で威圧的なものの言い方だった。
「なんでそんな疲れた顔してるの? この程度の『通勤』は慣れてるでしょ」「君はすっごく頭がいいのは分かってるよ」といったことを最初に言われた。

その後は、1日の仕事の進め方を含め、仕事の内容を根掘り葉掘り聞かれた。そして、私のクライアント(翻訳会社)の名前をすべてリストアップし、それらがどこの地域に所在するのか、それらの会社との間の取引の流れ、どの通貨で売上を得ているのか、どこの国の口座に入金されるのか、等々を細かく聞かれた。そして米国滞在中にそれらの会社に対する業務を実施するのかと聞かれた。

『業務を実施』とは一体どういう意味で言ってるのかを聞き返したものの、結構あいまいな返事が返ってきた。そこで、「たまに翻訳会社に挨拶に行くこともあるけど、それが貴方の言う『業務を実施』することに相当するのかは分からないし、今回はそんな暇はない」と答えた。

やっと私の状況を理解したのだろうか。今度は、旅行中に挨拶に行っても、パソコンで翻訳作業しても法律上問題ないけど、するのなら旅行目的をビジネスと言え、というのだ。そして再度、旅行目的を聞かれた。

でも何度聞かれても答えは同じ「バケーション」。ここまで話しても「バケーション」と言う私を見て、ようやく信じたのか疲れたのだろうか。最後に、米国に今後住む気があるのか、米国で今後就職する気があるのか、今回はどこに滞在するのか、ボーイフレンドは米国市民か等々をクイックに聞かれてやっと解放された。

ちなみに空港のバッゲージクレームで働いていた人の話だと、空港で働くオフィサー達は、仕事が長引くほど多くの残業時間がもらえるから、わざと時間をとっているんだともいう。

いずれにしても、何も悪いことをしていないのだから、恐がることは一切ない。聞かれた質問に正直に答えていれば良いだけのことだ。

ただ、英語に自信がないから恐いと思う人は、どこかの時点で、「I need an interpreter.(通訳が必要です)」と言って、空港で働く通訳を介した方が良いのではないかと思う。よく分からないのに適当に返事してミスコミュニケーションになってしまうと入国拒否され兼ねないからだ。

 

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