Freelance life

法務翻訳って? (4) その他

『法務翻訳って?』のシリーズで、これまで『(1) 何を訳すの?』、『(2) どこから仕事をもらうの?』、『(3) どうすれば法務翻訳者になれるの?』についてお話ししてきた。今回はその第4弾でシリーズ最終回となる『(4) その他』の事項をお話ししたい。


【金銭管理について】

法務分野にかかわらず、フリーランスの翻訳家といったら収入の上下が大きいことは誰でも分かるはずだ。でも、ある年の収入が減ると、収入減額自体ではなく、それ以外に予測しておくべき影響がある。

それは過去の収入に対する様々な支払いだ。

住民税は1年前、消費税は2年前、国民健康保険は1年前の所得を基準に計算される。

仮に、ある年の収入が1年前あるいは2年前よりも大幅に下がってしまったとすると、現時点の収入が少ないにもかかわらず上記の税金や保険などが重くのしかかってくることになる。

この心づもりをした上である程度の貯金をしておかないと破産等の事態にもなりかねないので注意が必要だ。

ところで、法務分野で実際に仕事量・収入の上下はあるのか?

これは大いにあると思う。

というのも、法務分野の翻訳量は以下のような場合に増え、それらが収まると減るといったこともあるからだ。

* 大きな訴訟が立て続きにある場合

* その時の社会問題と法律改定の影響(コンプライアンス、個人情報保護法、贈収賄禁止法等)


【仕事量の管理】

フリーランス翻訳家は、仕事量の管理ができる人、つまり、noを言える人でなければならない。

以前にもお話したとおり、法務分野の翻訳は、納期までの期間が短いことが多い。また、上記のとおり、忙しくなるとびっくりするほど仕事の量が増える。

仕事を欲しいばかりに、あるいは断るのを恐れて、何でもかんでも引き受けてしまうと、締め切りに間に合わなかったり、翻訳の質が落ちたりと、かえって翻訳者としての評判が落ちることにもなりかねない。また、過労で病気になり長期休業に至ってしまうことにもなりかねない。入院などにより一時仕事ができなくなってしまうと、その期間の収入が減って出費が増えるだけでなく、これまでコンスタントに仕事をくれていた先からの仕事が減るというリスクもある。

無理に仕事を詰め込み過ぎて体調をくずしてしまうといろいろなリスクがあるので、自分が1日に又は一定期間内にどれくらい仕事をできるか又はしたいかをあらかじめ決めておくと良い。

以上で『法務翻訳って何?』のシリーズを終了したい。

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その他、翻訳にかかわらずフリーランスライフ全般に関することは、今後のブログで書いていく予定。

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