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法務翻訳って? (2) どこから仕事をもらうの?

前回に引き続き、『法務翻訳って?』についてお話したい。今回のトピックは、『(2) どこから仕事をもらうの?』だ。

法務翻訳の場合、以下のいずれかのルートで発注されるのが一般的だ。

translation business 2

一つ目は法律事務所や企業の法務部門から直接的に翻訳の依頼を受ける場合(直接顧客で、二つ目は翻訳会社を通じて翻訳の依頼を受ける場合(翻訳会社経由だ。

この二つの間で最も大きな違いは、翻訳料金と事務作業の量だ。

直接顧客から依頼を受ける場合、翻訳会社のマージンがない分、翻訳者が受け取る翻訳料金が高くなる。その代わり、ワード数計算、見積もり準備、電話・メールでのやり取り等々の事務作業といった(場合によっては営業活動も)、翻訳以外の業務に多くの時間がとられる。

一方、翻訳会社経由の場合、直接顧客のように高い翻訳料金は期待できない。その代わり、上記のような事務作業等にかける時間はほとんどないので、翻訳に専念することができる。


次の相違点は、翻訳にダブルチェックがかかるかどうかだ。個人的な意見としては、直接顧客であろうと翻訳会社経由であろうとすべて自分でダブルチェックをして最大限の能力を発揮すべきなので労力的にはどちらでも同じはずだ。でも自分以外の目でチェックされるというのは大きい。直接顧客から翻訳依頼を受ける人でも結果的には第三者にチェックしてもらいお金を払っているケースもある。

次の相違点は一人で訳すか分担作業になるかだ。数百ページもの長い文書の場合、翻訳会社に依頼されるケースの方が多いと思う(もちろん、翻訳者一人でも法人化している場合は依頼される可能性はある)。そうなると翻訳会社は数人の翻訳者に依頼し、翻訳者は指定された記載形式や表現を使うことが多い。翻訳会社から言われない限り、翻訳ソフトを使うか使わないかは本人次第だ。いずれにしても、自分一人で訳す時よりはやりづらいこともある。



以上のように、直接顧客から依頼される場合と翻訳会社経由で依頼される場合には違いがある。どちらも一長一短なので、どちらかが絶対良いというのはない。ただ、翻訳者自身がどんな働き方をしたいかによって、どちらが本人に向いているか、つまり、どちらが良いと個人的に思うかが決まってくる。

 

 

 

次回は、『どうすれば法務翻訳者になれるの?』についてお話しする予定。

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