Freelance life

フリーランス翻訳家の1日

フリーランス翻訳家というと、「毎日何してるの?」「何時間働いてるの?」「1日はどんな感じ?」とよく聞かれる。

その答えは、本人の生活リズム、趣味、家族構成等の個人的な事情のほか、翻訳する分野によっても大きく異なる


日本では、翻訳者というと、即座に文芸や映画の翻訳をしていると思われる。でも、私が専門としているのは法務翻訳(法務翻訳については今後のブログで書いていく予定。)で、締め切りまでの時間が短い。英語3,000ワード(日本語で約6,000文字⦅原稿用紙15枚⦆)程度であればその日中か翌日に提出することが普通の世界だ。1,000ワードを1時間で提出したこともある(これについては倍の翻訳料をいただき、翻訳会社からも問題なくOKをもらっている。)。

 

ということで、この分野の場合、毎日同じスケジュールになることは少ないと思う。翌日以降の予定がキッチリ決まっていないと不安な人には向かない分野の仕事だ。逆に、私のように、毎日、朝か昼の時点の状況によってその日の予定をクリエイトするという新鮮さを楽しむ人には最高だ。

いずれにしても、ブログのタイトルに沿って、『1日はこんな感じ』という例をいくつか挙げたい。


私の場合、週に少なくとも5回はジムに行っている。早朝のクラスに行く場合、クラス前の時点ではその日の仕事が決まっておらず、クラスが終わってシャワーを浴びてから、メールに翻訳依頼が入っていることが多い。しかも忙しいときと暇なときはどこも同じようで、全然仕事が来ない日もあれば、来るときには4~5社からほぼ同時に頼まれることもある。


そこで日程のクリエイションが始まる。仮に4件頼まれた場合、そのワード数と文章の内容を見て、それぞれの文書にどれくらいの時間がかかるのかを考える。もし、4社に対する回答がほぼ同時の場合は、どれを引き受けて、どれをお断りするかをその時点で決めることができる。同時でない場合は、当然のことながら後から入ってきた依頼で時間的に無理なものはお断りせざるを得ないこともある。ただ、できる限りお断りする回数は減らしたいので、プライベートの予定を微妙に入れ替えたり、ジムのクラスをあきらめたり、あるいは夜中の4時、5時くらいまで働いて全部引き受けることもたまにある。これも、その時点の状況と体力によって異なる。

 

ただ、法務翻訳とはいえ、いつでも翌日提出というわけではない。100ページ近い文書を1週間で訳したり、あるいは納期までに10日もあることもある。そんな場合は、朝起きた時点である程度の予定が見えている。他に何もなければ朝の予定どおり1日がゆるりと終わる。ところがその間に、緊急の依頼が入ることもある。そんな場合は、ゆっくりと予定していた翻訳の途中で短期納品の依頼を先に提出したりする。そうなると、元々予定していた翻訳スケジュールをちょっとずつ詰め込んでいくことになる。

また、1日中、依頼がないこともある。そんな時は、ジムに予定以上の時間を割いたり、ハンドメイドジュエリーを作ったり、ちょっと凝った料理をしたり、また、買い物や美容院等々、時間のあるときにしかできないことにたっぷりと時間を割くことにしている。

こんな感じで、フリーランス翻訳家とは、本人次第で1日起きている間ずっと働くことも、ワークライフバランスをとって働くことも可能な職業

 

以前、1日中仕事をしていた時期もあった。でも、収入は良くても、自分の時間がない上、健康保険料や各種税金がかなり高額になり、挙句の果てに肩こり・首の痛みで毎週マッサージ代がかかったり、その他医療費等が出てきたりと、余計な出費ばかりで悪循環だと思った。だからこそ、今では、ワークライフバランスを重視した余裕のある生活形態を心掛けている。

 

最後に。。。

私のブログも含めいろいろなブログでフリーランス翻訳家の1日のスケジュールとかが書かれているとは思う。でも読者の皆さんには、『そういう人もいるんだ。。。』という参考程度で考えていただきたい。最初にも記載したとおり、生活リズム、趣味、家族構成等の個人的な事情のほか、翻訳する分野によってワークスタイルが大きく異なる中で、自分なりにスケジュール管理していくことになるからだ

* 法務翻訳に関するお話は次回以降のブログに掲載予定。

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2 thoughts on “フリーランス翻訳家の1日